【2027年度】栃木県立高校がネット出願に|何が変わる?保護者が知っておきたい手順と注意点

受検票などを家庭で印刷するためのプリンターのイメージ
Pocket

2027年度(令和9年度)の栃木県立高校入試から、県立高校全校でインターネット出願が導入されます。

2027年度入試の全体像はこちら
栃木県立高校入試 完全ガイド|日程・募集定員・内申点・ネット出願

「願書を書かなくてよくなるの?」「スマホだけで出願できる?」「写真はどうやって提出する?」など、初めての制度だけに気になることも多いですよね。

栃木県教育委員会が公表している資料によると、志願者情報の入力、顔写真の提出、入学考査料の納付など、これまで紙を中心に行っていた出願手続きの多くがオンライン化されます。

ただし、ネットで入力して送信すれば、すべて終了というわけではありません。中学校による確認や、受検票の印刷なども必要です。

この記事では、2027年度の栃木県立高校入試で始まるインターネット出願について、保護者が今のうちに知っておきたい変更点と準備を整理します。

※この記事は2026年9月時点で栃木県教育委員会が公表している情報をもとに作成しています。実際の手続きでは、中学校から配布される最新の案内も必ず確認してください。

2027年度から栃木県立高校は全校でネット出願に

2027年度の栃木県立高校入試から、栃木県の電子申請システムを使ったインターネット出願が県立高校全校で導入されます。

2026年度入試では、入学考査料の電子納付が始まっていました。一方、願書は紙を中心に中学校から高校へ提出する方式でした。2027年度からは、志願者が行う出願手続きと、中学校から提出する調査書の手続きも電子化されます。

  • 志願者情報の入力
  • 顔写真の提出
  • 入学考査料の納付
  • 中学校から高校への調査書提出

大きく言えば、「考査料だけネット」から「出願手続きそのものをネットで行う」方式へ変わるということです。

栃木県教育委員会の2027年度入試公式案内を見る →

ネット出願になって何が変わる?

保護者側から見た主な変更点をまとめると、次のようになります。

項目 2026年度まで 2027年度
志願者情報 紙の願書を提出 電子申請システムで入力
顔写真 紙の出願書類で対応 画像データをアップロード
入学考査料 2026年度から電子納付 引き続き電子納付
調査書 中学校から書類を提出 中学校が電子データで提出
受検票 従来方式 メール受信後、自分で印刷して持参

「ネット出願」と聞くと、すべてスマートフォンだけで完結するイメージがあります。しかし実際には、中学校による内容確認と、受検票の印刷が必要です。

2027年度のネット出願は大きく3ステップ

公表されているリーフレットと実施細則をもとに、保護者が把握しておきたい流れを整理します。

STEP1 栃木県電子申請システムに利用者登録

まず、栃木県電子申請システムの「利用者登録」を行います。

志願者ごとにメールアドレスが必要です。登録は随時できますが、登録後のIDとパスワードは出願時だけでなく、出願後の受検票確認でも使います。

出願直前に「パスワードが分からない」とならないよう、登録情報は家族で確認できる場所に保管しておくと安心です。

STEP2 志望高校のホームページから出願

全日制課程・定時制課程の出願期間は、2027年1月29日(金)午前9時から2月8日(月)午前10時までです。

2027年度入試の日程(栃木県教育委員会)を見る →

出願期間になったら、志望する高校のホームページから、その高校の電子申請フォームへアクセスします。

  1. 志願者情報を入力
  2. 顔写真をアップロード
  3. 必要に応じて自己申告書などをアップロード
  4. 入学考査料を電子納付
  5. 「申込内容照会」を印刷等して中学校へ提出

ネットで送信したら終わり、ではない

ここは特に知っておきたいポイントです。オンラインで入力・納付したあと、申込内容を印刷等して中学校へ提出し、内容を確認してもらう必要があります。

「家で好きな高校に入力して送信すれば終わり」ではありません。志望校については、事前に中学校と相談・確認したうえで手続きを進める形になります。

STEP3 受検票を自分で印刷して検査当日に持参

受検票交付期間は、全日制課程・定時制課程では2027年2月19日(金)から2月23日(火)までです。

志望校から「受検票印刷準備完了」のメールが届いたら、電子申請システムの「申込内容照会」から受検票を確認し、印刷します。

印刷した受検票は、検査当日に持参します。スマートフォンに表示した受検票を見せればよい、という方式ではありません。

なお、学力検査は2027年2月24日(水)、学校独自検査等は2月25日(木)・26日(金)に行われます。検査日や受検票交付の詳細は、志望校と中学校からの最新案内を確認してください。

顔写真はデータで提出。iPhoneユーザーはHEICに注意

出願時には、志願者の顔写真を画像データとしてアップロードします。栃木県教育委員会が示している条件は、次のとおりです。

  • 正面・上半身・脱帽
  • 2026年9月1日以降に撮影したもの
  • カラー・白黒どちらでも可
  • 背景は無地

登録できるファイル形式は、jpeg、jpg、png、gifです。一方、HEIC形式などは登録できません。

iPhoneで撮った写真は形式を確認

iPhoneでは設定によって、写真がHEIC形式で保存されることがあります。そのままだとアップロードできない可能性があるため、出願前にファイル形式を確認しておきましょう。

県のリーフレットでは、「設定 → カメラ → フォーマット → 互換性優先」などの方法が案内されています。

ネット出願リーフレット(栃木県教育委員会)を見る →

中学校から提出する調査書も電子化

電子化されるのは、家庭から提出する願書だけではありません。2027年度からは、中学校から高校へ提出する調査書も電子化されます。

実施細則では、中学校が調査書データを作成し、各高校の中学校用電子申請フォームから提出する仕組みが示されています。志願者と中学校で、それぞれ別の電子申請手続きを行う形です。

家庭 → 志願者情報を電子申請
中学校 → 調査書を電子申請

2027年度入学者選抜実施細則(栃木県教育委員会)を見る →

ただし「完全ペーパーレス」ではない

ここまで見るとかなりデジタル化される印象ですが、完全に紙がなくなるわけではありません。

現在公表されている手順では、少なくとも次の紙の作業が残ります。

  • 申込内容を印刷等して中学校へ提出
  • 受検票を印刷して検査当日に持参

さらに、出願変更では、最初に出願した高校へ「出願変更願」を提出し、その後に変更先高校の電子申請フォームから志願者情報を登録する手順が示されています。ネット出願になっても、すべての手続きが家からオンラインだけで完結するわけではありません。

出願変更を考える場合は、手続きの期限と必要書類を中学校に早めに確認しておくと安心です。

入学考査料はどうなる?

入学考査料の電子納付自体は、2027年度から始まるものではありません。栃木県では2026年度入試から、県の電子申請システムによる入学考査料の電子納付が導入されています。

2027年度の全日制課程の入学考査料は2,200円です。定時制課程は950円です。支払い方法や納付手順は、実際の出願時に案内される最新資料を確認してください。

栃木県立学校の授業料等に関する条例(入学考査料)を見る →

2026年度の電子納付に関する栃木県公式案内を見る →

今のうちに保護者が確認しておきたいこと

① 出願に使えるメールアドレスを確認する

志願者ごとにメールアドレスが必要です。出願後の受検票印刷準備完了などの連絡もメールで届くため、普段から確認できるアドレスを用意しておきましょう。

② ID・パスワードをなくさない

電子申請システムは、出願後の受検票印刷でも利用します。利用者登録をして終わりではないので、出願が終わるまできちんと管理しておきましょう。

③ 顔写真のデータ形式を確認する

特にiPhoneを使っている家庭は、写真がHEIC形式になっていないか確認しておきたいところです。

④ 印刷できる環境を確認する

出願内容の確認と受検票の準備で、印刷等の手続きがあります。自宅のプリンターだけでなく、必要な場合に利用できる印刷環境も考えておくと安心です。

⑤ 中学校からの案内を必ず確認する

県教育委員会は、詳細について2026年9月以降に中学校を通じて知らせるとしています。実際の申請画面や学校ごとの締切などは、中学校から配布される資料を優先してください。

ネット出願で便利になる一方、最初の年は少し注意が必要

願書や調査書が電子化されること自体は、合理的な変更だと思います。紙の願書を書いて、写真を貼って、学校側で書類を取りまとめる作業が減るため、家庭だけでなく中学校や高校の負担軽減にもつながりそうです。

一方で、2027年度は県立高校でネット出願が始まる最初の年です。「メールが届かない」「ログインできない」「写真がアップロードできない」「受検票をどこから印刷するのか分からない」といった、これまでとは違う戸惑いが起きる可能性はあります。

今回の仕組みは、オンラインで入力 → 中学校で確認 → 出願後に再度ログインして受検票を印刷という流れです。単純に「願書がスマホになった」だけではありません。

出願期間直前になって初めて知るより、今のうちにメールアドレス、写真、ID・パスワード、印刷環境を確認しておけば、準備は進めやすくなります。

よくある質問

スマートフォンだけで出願できますか?

志願者情報の入力や顔写真のアップロードはスマートフォンからできます。ただし、申込内容の確認や受検票の印刷が必要なので、出願前に印刷できる環境も確認しておきましょう。

メールアドレスは保護者のものでもよいですか?

栃木県のリーフレットでは、志願者ごとにメールアドレスが必要と案内されています。実際にどのアドレスを使うかは、中学校からの最新案内も確認してください。

iPhoneで撮った写真はそのまま使えますか?

写真のファイル形式がHEICの場合は登録できません。jpeg、jpg、png、gifのいずれかになっているか、出願前に確認してください。

受検票はスマートフォンの画面を見せればよいですか?

いいえ。受検票交付期間に電子申請システムから受検票を確認・印刷し、検査当日に持参します。

2027年度栃木県立高校入試の関連記事

2027年度は、ネット出願だけでなく県立高校入試制度そのものも変わります。募集定員や学校別の入試情報もあわせて確認したい方は、次の記事もご覧ください。

関連記事栃木県立高校入試【2027年度】栃木県立高校の募集定員一覧|前年差・特色選抜割合・内申点の比重まで54校まとめ54校の募集定員、前年差、特色選抜割合、一般選抜の配点比重を一覧で確認できます。
関連記事募集定員の変更【2027年度】栃木県立高校の募集定員まとめ|400人減、定員が増える・減る高校はどこ?2027年度の募集定員全体と、定員が増減する高校をポイントで整理しています。

関連記事内申点・配点【2027年度】栃木県立高校の内申点比重一覧|一般選抜「学力500:調査書50〜500」を54校比較学校・学科ごとに異なる一般選抜の学力検査と調査書点の比重を一覧で確認できます。

公式資料を確認する

まとめ

2027年度の栃木県立高校入試では、県立高校全校でインターネット出願が導入されます。

  • 県の電子申請システムを利用する
  • 志願者ごとにメールアドレスが必要
  • 顔写真をデータでアップロードする
  • HEIC形式は利用できない
  • 入学考査料を電子納付する
  • 申込内容を中学校でも確認してもらう
  • 受検票は自分で印刷して持参する
  • 中学校からの調査書提出も電子化される

特に、メールアドレス・顔写真・IDとパスワード・印刷環境は、出願直前になって慌てないように早めに確認しておきましょう。

新しい情報が公表され次第、この記事も更新していきます。

WRITTEN BY

とろろろ

栃木で3人の子どもを育てる母です。中学受験の合格・不合格、公立中からの高校受験、集団塾・個別塾・通信教育を家庭で経験してきました。公式情報とわが家の実体験を分けながら、学校選び、家庭学習、教育費について保護者目線でわかりやすく整理しています。

詳しいプロフィールを見る →

NEW ARTICLES

栃木の教育情報を、見逃さない。

入試変更や学校・塾情報など、保護者が知っておきたい更新をまとめます。

新着記事を見る