ここでは、自分の子供たちが合格も不合格も体験した私が、栃木県の県立中高一貫校の受験についてお話ししたいと思います。
まず、県立中高一貫校といっても、県内には三つあります。
「宇都宮東高等学校附属中学校」「佐野高等学校附属中学校」「矢板東高等学校附属中学校」の3校です。これらはすべて、高校までの6年間を連携して行う公立の学校です。
特に宇都宮東高等学校附属中学校は、2027年度(令和9年度)に県内初となる「中等教育学校(前期:中1〜中3・後期:高1〜高3)」へ再編されることが正式決定していることもあり、これからさらに人気になるのではないでしょうか。
さて、そんな県立中高一貫校ですが、うちの子達は兄弟で合格・不合格と明暗が分かれましたので、そこに関して、「どうすれば受かるのか」「なぜ落ちたのか」などを体験を踏まえて書いていきたいと思います。
県立中高一貫校に受かるために大事なこと
まず、県立中高一貫校は、「内申点」これが大事です。
これは一朝一夕にできるようになるものではなく、小学5年生からの通知表の評定の総数によって決まりますので、5年生からの学校生活が特に大事になります。
子供の友人の話では、「適性検査で9割近く取れたのに、おそらく内申が悪く落ちた」という子もいたようです。
ではどうやって学校の通知表の評定を上げるか。
県立中高一貫校を受けるお子さんたちには当たり前かもしれませんが、
「宿題を毎日提出する」
「手を挙げて発表する」
「忘れ物をしない」
「係の仕事を積極的に取り組む」
など、至って普通のことを粛々と繰り返すのみ、かと思われます。
特に男の子は、割と忘れ物が多かったり、おふざけがすぎて授業中怒られたり、などがあることも多いかと思いますので、気をつけて過ごしていただきたいと思います。
基本5段階の5を取り、多少4があってもいいかな、くらいを目指していただきたいです。
作文・面接対策には経験値を増やすのみ
うちの子の場合ですが、お出かけなどの体験だけではなく、ドキュメンタリーを見たり、ニュースについて語り合ったりする時間を意図的に持つようにしました。
そうすることにより、子供の感性が育つだけでなく、予期しない質問に対しても、自分の意見を述べられるようになるかな、と思ったからです。
自分の意見を自分の言葉でしっかり述べる。これが大事になってくるのかな、と思います。
正しい敬語などの細かいテクニックも必要かと思いますが、堂々としっかり自分の言葉で、ということに重きを置いて子供たちには話をしていました。
あと、正直面接練習に関しては、塾のお世話になりました。
やはり親だと緊張もしないし、何を聞いてくるかも大体わかってくる。
その点、塾という緊張感の中での面接は、特にメンタルを鍛えるのに役に立ったと思います。
なぜ県立中高一貫校に落ちたのか
さて、我が家には合格した子もいますが、落ちた子もいます。
ということで、落ちた子を振り返り、何がダメだったかを考えてみたいと思います。
まずは、前述した通り、内申点の悪さ、だと思います。
うちの子は5、6年生時、担任と折り合いが悪く、子供も先生に対して反抗的な態度をとっていたようです。なので、授業も身が入らず、提出物もまばら・・・。
テストの点は悪くありませんでしたが、通知表はテストの点だけではないですからね。
その教訓から、先述の「内申点、しっかり取ろう!」という話になったのです。
また適性検査も、内申点を挽回できるほどの点を取れずに撃沈。
なので、これから県立中高一貫校を受けたい!というお子さんは、まずは学校の授業をきちんと受け、提出物を出し、真面目に学校生活に取り組んでいただきたいと思います。
