「国公立大学の合格発表は3月。そこから入学手続きまで、どのくらい時間があるの?」
2027年度の国立大学・前期日程は、3月6日〜10日に合格発表、入学手続きの締切は3月15日です。たとえば3月10日発表の大学なら、締切まではわずか5日間。合格を喜んでから、入学料の納付、書類の記入・提出を始めると慌てるかもしれません。
しかも、国公立大学には「前期に合格して入学手続きを済ませると、後期や公立中期の合格者にはならない」という大切なルールがあります。
この記事では、国立大学協会・公立大学協会の2027年度公式実施要領をもとに、保護者が知っておきたい3月の日程と、お金・書類の準備をまとめました。2026年10月19日時点で確認した情報です。
まず、忘れたくない3つの日付
- 3月15日(月):国公立・前期の入学手続き締切
- 3月27日(土):国立・後期の締切/公立・中期・後期はこの日までに締切設定
- 3月31日(水):原則、国公立の追加合格者の入学手続き締切
大学ごとに提出方法や具体的な受付時刻・必着条件が異なります。最終確認は志望大学の2027年度募集要項・入学手続き案内で行ってください。
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【2027年3月】国公立大学の合格発表・入学手続き締切一覧
国立と公立では、前期日程の合格発表が始まる日に違いがあります。国立は3月6日から、公立は3月1日からです。
| 区分 | 試験 | 合格発表 | 入学手続き締切 |
|---|---|---|---|
| 国立・前期 | 2/25〜 | 3/6〜3/10 | 3/15(月) |
| 公立・前期 | 2/25〜 | 3/1〜3/10 | 3/15(月) |
| 公立・中期 | 3/8〜 | 3/20〜3/24 | 3/27(土)まで |
| 国立・後期 | 3/12〜 | 3/20〜3/24 | 3/27(土) |
| 公立・後期 | 3/12〜 | 3/20〜3/24 | 3/27(土)まで |
※各日程の開始日・発表期間は全国的な実施要領上の日付です。すべての大学・学部が同じ日に試験・発表を行うわけではありません。一部には独自日程の選抜もあります。
国公立の一般選抜の出願期間は、原則として2027年1月25日〜2月3日。3月だけ確認するのではなく、出願時点で「受かったらいつまでに何をするか」も書き出しておくのがおすすめです。
3月10日発表なら、入学手続きまで5日しかない
たとえば国立大前期の合格発表が2027年3月10日(水)だった場合、入学手続きの締切は3月15日(月)。間に入るのは3月11日(木)〜14日(日)の4日間です。
この短い期間に、大学の指定する方法で必要な手続きを終えなければなりません。大学によって異なりますが、確認したいのは次の項目です。
- 入学料などの金額と、納付方法・期限
- 必要書類と、大学指定の様式・本人確認書類
- Web上の手続きが必要か、紙の提出も必要か
- 郵送は必着か、消印有効か
- 手続き完了の通知や確認画面はどこで見るか
前期の3月15日は月曜日ですが、土日を挟みます。後期の基準日である3月27日は土曜日です。銀行の窓口や郵便局がいつでも使えるとは限らないため、合格発表後に初めて調べるのではなく、手続き案内の公開時点で確認しておきましょう。
最重要:前期で入学手続きをしたら、後期・中期はどうなる?
ここは日程一覧と同じくらい重要です。
前期で合格し、3月15日までに入学手続きを完了した人は、後期日程や公立大学中期日程を受験しても、原則としてその合格者にはなりません。
「前期に受かったら、後期の結果を見てから最終的に選べばいい」と考えていると、制度との食い違いが生まれます。
よくある2つのケース
- ケースA:前期大学に合格 → 入学手続きを完了 → 後期も受験。後期の合格者にはなれません。
- ケースB:前期大学に合格 → あえて入学手続きをしない → 後期へ挑戦。制度上、後期で合格する可能性はありますが、前期大学の合格は入学辞退扱いになり、後期に合格する保証もありません。
後期に行きたい大学がある場合は、前期の合格発表より前に、本人と家族で進学先の優先順位を決めておくことが大切です。前期・後期の併願の可否など細かな条件は大学・学部ごとにも確認してください。
私立大学の入学金は、国公立の発表まで待てるとは限らない
国公立志望者でも、私立大学を併願している家庭は多いと思います。そこで見落としがちなのが、「私立大学の入学手続き締切は、国公立前期の合格発表より先に来る場合がある」ことです。
国公立の発表を待つ間に、私立大学へ入学料を納めて進学先を確保するか、家族で判断する場面が出てくることもあります。
入学辞退時のお金の扱いにも注意しましょう。文部科学省の2027年度実施要項では、3月31日までに入学辞退の意思表示をした場合、一定の例外を除いて授業料等や諸会費等は原則返還という考え方が示されています。ただし、入学料まで一律に返ってくるという意味ではありません。入学料の返還・負担軽減制度、授業料等の返還手続き、提出期限は大学ごとに必ず確認してください。
お金の判断を後回しにしないために、各私立大学の「合格発表日・入学料納付期限・納付額・入学辞退期限・返還条件」を、国公立の予定と同じ表に並べておくと比較しやすくなります。
私立併願のお金の判断を整理したい方向けに、受験親の出願・入金判断ツール β(有料)も用意しています。
保護者向け|入試前に確認したいチェックリスト
受験勉強は本人が中心でも、手続きの確認は保護者も一緒にできます。合格後の数日間に慌てないよう、次の順番で準備しておきたいところです。
- 志望大学ごとの合格発表日時を募集要項から転記する。
- 入学手続き締切を「日にち」だけでなく、締切時刻や書類の必着条件まで確認する。
- 入学料の準備と、支払い方法・金融機関の利用可能日時を確認する。
- 提出書類を確認し、取り寄せが必要なものを先に洗い出す。
- 前期・中期・後期の進学希望順位を本人と話しておく。
- 併願私立の入学料・授業料等の支払いと辞退期限をまとめる。
- 入学手続きが完了したら、完了画面・受付メール・控えを保存する。
こうした予定は、紙に書いてもスマホで管理してもOK。大切なのは、「試験日」と「合格発表日」だけでなく、「お金と書類の締切」まで一緒に見えることです。
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よくある質問
Q. 前期に合格したら、後期は受験できないの?
受験自体は可能です。ただし、前期の入学手続きを完了した人は、後期の合格者にはなれません。受験できることと、合格者になれることは別です。
Q. 前期で手続きをしなかったらどうなる?
その前期大学への入学を辞退した扱いになります。後期で必ず合格するとは限らないため、進学先を確保するかどうかは慎重に判断しましょう。
Q. 3月27日が土曜日でも、当日に振り込めば間に合う?
大学が指定する納付方法や締切時刻によります。当日の振込で間に合うとは限りません。大学の入学手続き案内と、利用する金融機関の取扱いを早めに確かめてください。
Q. 国公立の追加合格はいつから?
公式要領では3月28日から追加合格者の決定が始まります。入学手続きは原則3月31日が締切ですが、意思確認を行った上で大学が別に指定する場合もあります。追加合格の連絡方法も大学によって異なります。
まとめ|合格してからの5日間を、今のうちに準備しておこう
2027年の国立大学前期では、合格発表が遅い大学ほど、入学手続きまでの時間が短くなります。前期の入学手続き締切は3月15日、後期は3月27日。さらに前期で手続きすると、後期・中期の合格者になれないというルールがあります。
今からすべてを準備する必要はありません。まずは、志望大学の合格発表日・入学手続き締切・私立の入学料納付期限の3つを並べてみてください。
【2027年度】出願・試験・合格発表・入学金締切をまとめて管理する方法では、受験スケジュール全体の整理のしかたも紹介しています。
初めての大学受験で「そもそも国公立と私立はどういう順番で受けるの?」という場合は、大学受験が初めての親へ|共通テストから合格後までの流れもあわせてどうぞ。
アイキャッチ写真:2H Media(Unsplash)
出典・公式資料
- 国立大学協会「国立大学の2027年度入学者選抜についての実施要領」(2026年6月29日改訂・PDF)
- 公立大学協会「公立大学の2027年度入学者選抜についての実施要領」(2026年6月18日一部改訂・PDF)
- 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(入学手続・納付金返還の原則)
※本記事は2026年10月19日時点の公表資料をもとに作成しています。一般選抜の全国的な実施日程を示したもので、大学・学部ごとの確定した試験日・発表時刻・郵送方法・納付方法を保証するものではありません。必ず志望大学の最新の募集要項・入学手続き案内で最終確認してください。
