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わが家の長男、正直なところ「勉強が大好き!」というタイプではありません。
高校でも成績全体で見ると上位層ではなく、理系なのに数学や理科で苦戦することもしばしば。
ところが、なぜか社会だけは昔からかなり得意でした。
理系なので高校では地理選択でしたが、公民も得意。模試では社会で県内トップ10に入ったこともあります。
「他の教科もそれくらいやってくれたら……」と親としては何度思ったかわかりません(笑)。
でも、せっかくなので本人に聞いてみました。
すると返ってきた答えが、意外とちゃんとした勉強法だったんです。
結論から言うと、息子は社会を「暗記科目」だと思っていませんでした。
歴史は「出来事」ではなく「流れ」で覚える
息子が最初に言ったのがこれです。
「歴史は流れを意識した方がいい。その時代だけが単独で存在してるわけじゃないから」
たとえば、「○年に○○の乱が起きた」と、その出来事だけ覚えるのではなく、なぜその出来事が起きたのか?を考える。
何かが起きれば、その前には原因があります。そして、その出来事がまた次の時代に影響していきます。
原因 → 出来事 → 結果 → 次の出来事
本人いわく、このつながりが見えるようになると、細かい知識も覚えやすくなるそうです。
単語を100個バラバラに暗記するより、一つのストーリーとして覚えた方が頭には残りやすい。これは聞いていてかなり納得しました。
本人いわく「歴史漫画が最高」
そして歴史について一番おすすめされたのが、歴史漫画でした。
「何がいいかって、歴史漫画が最高です」
歴史漫画なら、「この人がこういうことをした」→「それによって対立が起きた」→「次にこんな事件が起きた」という流れを、人物や場面と一緒に追えます。
教科書を読んで用語だけを覚えるより、歴史を物語として頭に入れやすいんですよね。
小学生のうちに全部完璧に覚える必要もありません。家に置いておいて「なんとなく読んだことがある」くらいでも、中学・高校で同じ時代を勉強したときの土台になります。
歴史漫画を買うなら、まずはこの2シリーズ
息子のように「流れから覚える」タイプなら、全時代を通して読めるシリーズが向いていると思います。
角川まんが学習シリーズ『日本の歴史』は、各時代の特徴をつかみやすい構成になっています。出版社の公式ページでも、歴史の大きな流れをつかむ工夫を特徴として紹介しています。
集英社版『学習まんが 日本の歴史』も、全20巻で旧石器時代から現代まで流れを追えるシリーズです。
全部買うとそれなりのお値段なので、まず図書館や1冊単位で「この子は歴史漫画を読むタイプか」を確認してからでもいいと思います。
地理・公民は「まず地図を覚えろ」
次に、地理と公民。
息子の答えはかなりシンプルでした。
「地理公民は、まず地図を覚えること」
地理はわかります。でも私は「公民も地図なの?」と思いました。
ところが話を聞いてみると、本人の中では全部つながっているようです。
地形 → 気候 → 産業 → 暮らし → 社会問題 → 政治
たとえば、どこに山があるのか。どんな気候になるのか。そこで何が作られるのか。どんな産業が発達するのか。そこで暮らす人にどんな影響があるのか。それが政治や国同士の関係にどうつながるのか。
地形や国の位置が頭に入っていると、その後の情報を「場所」と結びつけて考えられるそうです。
これは単純に「この国の特産物は○○」と丸暗記するのとはかなり違います。
「なぜ?」を一段ずつつなげていく
息子の勉強法を聞いていて、いちばん大事なのはこれだと思いました。
答えを覚える前に「なぜ?」を考えること。
- 「この地域は雨が多い」→ なぜ雨が多い?
- 「この地域では○○の栽培が盛ん」→ なぜここで作るの?
- 「この国ではこんな問題が起きている」→ 地理的・歴史的な背景は?
一つずつつなげていくと、社会は「暗記する情報の山」ではなく、理由を考える科目になっていきます。
社会だけ突出して得意だった息子を見ていると、この考え方はかなり大きかったのではないかと思います。
そして息子が一番おすすめする教材は……HOI4
ここまで読むと「おすすめの地図帳かな?」「資料集かな?」と思いますよね。
違いました。
「一番いいのはHOI4です。HOI4をやれ」
ゲームでした。
HOI4(Hearts of Iron IV)は、第二次世界大戦期を舞台に、世界地図上で国を動かしながら政治・外交・産業・軍事などを考えるグランドストラテジーゲームです。
もちろん「HOI4をやれば社会の成績が上がる」という話ではありません(笑)。
ただ、息子が言いたいことはなんとなくわかります。
- この国はどこにあるのか
- 隣接している国はどこか
- この地域がなぜ重要なのか
- 資源はどこにあるのか
- 国同士はどういう関係なのか
こういうことを世界地図上で考え続けるので、本人にとっては「地理の勉強」をしている感覚がなくても、地図や国同士の位置関係に触れる時間は増えます。
勉強嫌いの息子が地理に強かった理由の一つは、こういうところにもあったのかもしれません。
※HOI4は戦争を題材とするゲームです。社会の教材として購入を推奨しているわけではなく、「わが家の息子の場合、地理や歴史への興味につながったもの」として紹介しています。
社会が苦手な子ほど「覚えなさい」だけでは難しいのかも
親からすると、社会はつい「これ覚えればいいじゃん」と言いたくなります。
もちろん最低限の暗記は必要です。
でも息子を見ていて思うのは、知識を入れる前に、その知識を置く「場所」が頭の中にある子は強いということ。
歴史なら「時代の流れ」。地理なら「地図」。そこに新しい知識を追加していく。だから知識がバラバラになりにくい。
社会が苦手な子ほど、問題集を増やす前にこんなことから始めてもいいのかもしれません。
- 歴史漫画を読む
- 日本地図・世界地図を見る
- Googleマップでニュースに出てきた場所を確認する
- 「なぜここで○○が盛んなの?」と考える
- 出来事の前後関係を説明してみる
家庭学習全体のやり方を見直したい場合は、わが家で実践した「中学生の定期テスト順位を20位上げた勉強法」もまとめています。
高校生は「社会を得点源にする」発想もあり
理系だからといって、社会を「最低限でいい科目」にする必要はありません。
わが家の長男のように、数学や理科より社会の方が得意なら、入試方式によっては得意な社会でしっかり点を取ることが全体の得点を支えることもあります。
ただし共通テストでは、知識だけでなく資料を読みながら時間内に処理する力も必要です。実際に受験して感じた時間対策については、「共通テストは時間が足りない?親が知っておきたい時間内に解き切る力」にもまとめています。
まとめ|社会は「点」ではなく「線」で覚える
息子の社会の勉強法をまとめると、とてもシンプルでした。
- 歴史は、出来事を単独で暗記せず「流れ」で覚える
- 地理・公民は、まず地図を頭に入れる
- 地形・気候・産業・暮らし・政治をつなげて考える
- 「なぜ?」を繰り返して因果関係を作る
- 歴史漫画はかなり相性がいい
- そして本人からは「HOI4をやれ」とのこと(笑)
全員に同じ方法が合うとは思いません。
でも、「社会=とにかく暗記」と思って苦戦している子には、どうしてこうなるんだろう?と原因から考えてみる方法は、一度試してみる価値があると思います。
少なくともわが家では、勉強そのものは決して好きではなかった息子が、社会だけはずっと得意科目でした。
社会が苦手なお子さんがいたら、問題集をもう1冊増やす前に、まず本棚に歴史漫画を置いてみるのもありかもしれません。
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